バンクーバー夜中の病院バンクーバーへの短い旅をした時の話。美しい市内をやビクトリアBuchard Gardenでのアフタヌーンティーを楽しんだ。 アフタヌーンティーはバンクーバーのホテルで予約してもらっていたので、 団体客の会場ではなく数組しか入れない小さな花に囲まれた花園中でのものであった。 そんな楽しい時を過ごして最後の晩空港ホテルに落ち着いた。 荷物整理を終わった頃になって相棒がおなかが気持ち悪いと言い出した。 格安チケットで早朝便、すぐベッドについたが一時頃になってトイレに行ったら血尿が出て熱もある。 常に尿意があり、以前にも経験がある膀胱炎であることは明らかだ。 ここは抗生物質の御厄介にならなければ長いフライトをする訳にもゆかない。 深夜のフロントでいろいろ相談した後タクシーを呼んでもらい、市民病院へと急いだ。 外国人なので手続きが面倒である。パスポート、保険加入証、費用は即納なのでカードは持っているかなど 細かく聞かれ、承諾書などなど昔のタイプライターでパタパタ打ち込んでやっと受付が終わった。 この間も昼間と違って専門事務員がいないので何かとわからず時間ばかりがたってゆく。 この間待合室で待っているのだがここが忙しい。赤ちゃんが急熱で飛び込んでくる、 小児科医がいないので、いろいろスタッフが相談して処置している。 顔中血まみれの若者が友人に抱えられて飛び込んでくる、バーで飲んでいたら不良グループに いちゃもんをつけられいきなり顔面にパンチを食らったという。本人はぐったりしているが 友人たちも酔っぱらっているので要領を得ない。女友達の甲高い声ばかりが響く。 急に体調を崩した老人を何人かの家族が付き添ってきてすぐ点滴を始める。 こんなことが待合室や廊下で我々の目前で進行してゆき、わが相棒はいつまでもほっとかれる。 救急にもかかわらず病状が分かっている患者はあと回しにされる。救急医療の原則からすれば当然である。 やっとの思いで病院を出たのはもう3時を過ぎていた、2時間くらい眠ってすぐ空港へ急いだが 空港ホテルにして本当に良かった。 そんなこともあり私の外国旅行最後の夜は空港ホテルに決めている。 ただ空港ホテルが出来だしたのはそんなに古いことではなく、以前はVIPのためのものでしかなかった。 |